平成30年度6月24日(日)の総会後学術講習会が行われました。今回は前常陽会副会長で現在は鍼灸マッサージ「響」治療院院長の山本英治先生をお迎えして、自律神経失調症の鍼治療について講義していただきました。
前半は「自律神経失調症の新しい鍼治療」~鍼灸は、患者さんの最後の拠りどころ~と題したとおり鍼灸による自律神経失調症に対する治療を経験を交えての講義で、後半はミニデモンストレーションを行い、実際鍼を打っているところを見せていただきました。
強度の疲れ目と頚部のコリにより自律神経失調症状が表れることがあるそうで、現代人の多くがTVやパソコン・スマホなどで日々目を酷使している状態です。
経験上これらは複合的であり、頚のこり、目の疲れの単体だけでは自律神経失調の症状は生じにくいそうです。
自律神経失調症を訴える患者さんの多くは不眠から始まり、めまい・耳鳴り・吐き気や胃腸症状と症状が変わり、最後はうつ症状にになっていく傾向がありそうです。
日々の臨床でわりと遭遇する率が高いように思われ、すぐにでも役立つ大変勉強になる講習会でした。